2014年6月10日火曜日

エフェソスのコウノトリの仲間(朱嘴鸛)

2014.05.30 エフェソスのコウノトリの仲間(朱嘴鸛) 
 


2014.05.30 エフェソス (アルテミス神殿の柱)

 
  530日、トルコのエフェソスに行って、観光してきました。ここは、ギリシアの女神アルテミス崇拝で有名なギリシア人の古代都市でした。その後、紀元前2世紀に共和政ローマの支配下にはいり、エジプトの女王クレオパトラ7世がマルクス・アントニウスと共に滞在した地でもあったとの事。現在はローマ時代に建てられた遺跡が残っているだけでしたが、思っていた以上に小さかったトロイの遺跡に比べてはるかに大きく、世界の七不思議の一つと言われた「アルテミス神殿」の柱だけでも、当時の栄華を想像することができました。
このアルテミス神殿の残骸を積み上げた柱の上で、コウノトリの仲間でシュバシコウ(朱嘴鸛)の子育てしている姿を見る事ができました。このシュバシコウ(朱嘴鸛)はヨーロッパで繁殖しますが、東アジアで見られるコウノトリとは、嘴の色が赤いことなど、異なる点があります。しかし、近年の研究では、両者を亜種として分類しないとする説もあるようです。ヨーロッパでは家の屋根や塔に営巣する習性があり、赤ん坊や幸福を呼ぶ縁起の良い鳥として親しまれています。トルコでは、カッパドキア付近の畑でも十羽程確認できました。危害が加えられず人を恐れていないようです。
日本では、かつて全国に生息していたコウノトリを、現在ほとんど見ることができませんが、復活しようという動きもあります。「兵庫県立コウノトリの郷公園」では、2005年から放鳥するなど保護繁殖・野生復帰などの活動を行っています。また、無農薬など、地域と連携した取り組みもなされています。いつの日か、水戸市の上空をはばたくコウノトリの姿を見ることができればと思います。
トルコは、思っていた以上に広く、自然が豊かでした。人口比率で若い方も多いとの事なので、今後近代化が進む気配があります。様々な文明の交わるところで、想像以上に遺跡が残っています。親日的な国民性は、短期間の旅行からも十分に感じることができました。

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